私がワラーチ<huaraches>を知ったのは,今から数年前に読んだ,クリストファー・マクドゥーガル著「BORN TO RUN」の書中です。ビブラム・ファイブフィンガーズやこのワラーチを履いて(もしくは,履かないで=裸足で)走るランナーが登場するこの物語を読んだことのある方も多いのではないでしょうか。
ビブラム・ファイブフィンガーズが登場したときに,海外サイトで紹介されている写真を見てそのビジュアルの強烈さに,私もとても驚いたものでしたが,裸足(感覚)のランニングがメディアや広告などで一般化したせいか,サンダルやファイブフィンガーズで走っているランナーを見てもそれほど気にならなくなりました。
私も,もともとかかと着地ではなく,雪国で慣らしたミッドフット着地の走りなので(積雪期に凍結路面をかかと着地で走ると,確実に転びます),メレルベアフットを履いたときも特に違和感なく走れましたし,ワラーチでも走れるのではないかと考えているところです。
また,
ランニングシューズ > メレルベアフット > ワラーチ
と,シューズの体積が小さくなるので,私のように時々出張先を走るランナーには,出張の荷物が少なくなるのも魅力に感じています。
さて,今回はこのワラーチを自作してみることにしました。
材料はこれだけです。だいたいがサンダルなので、底になる材料と、鼻緒の紐。
・ビブラム8338 (通販で2,500円位)
ビブラム社製の靴底シート。
前に履いていたビジネスシューズの底がまさにこれでした。
・天然ゴムスポンジシート5ミリ厚 (ホームセンターで300円位)
イノアックのペレマットを使った作例が多いのですが、近くのホームセンターにはこれしかなかったので。
耐久性や濡れたときの性能など、今後レポートします。
・紐 3m
細引きロープや靴ひもなどお好みでよいのではないでしょうか。
今回は手芸店で9ミリ幅のコットンテープを購入しました。
・ボンドG
ゴム用の接着剤です。
今回はたまたま家にあったボンドGクリアーを使用しました。
他の方はシューグーなどを使っていますが,ボンドGが安くてよいと思います。
工具類
・革包丁または大きめのカッターナイフ
ゴムシートを切り出すのに使います。
・厚めの紙
足型をとって型紙にします。
・革ポンチ 5ミリ
ゴムシートにヒモを通す穴を開けます。
・ゴム板
ポンチを打つ時,ゴムシートを切り出すときの下敷きにします。
・ハンマー又は金槌
シートの張り合わせ,ポンチ打ちに使います。
・はさみ
型紙を切り抜くのに使います。
・紙やすり
ゴムシートの表面を荒らして接着剤の乗りをよくするのに使います。
60番から120番位のものが使いやすいです。
私は革包丁やポンチ,ゴム板などは革工作のものを流用して使いましたが,なければカッターマットやキリ,彫刻刀など代用できるものはいくらでもあると思います。
製作にはワラーチランでは多分日本で一番有名な木村東吉さんのページを参考にしました。
http://www.greatoutdoors.jp/kissmyearth/how.html
(つづきます)
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